今日から「夏」になります。睡眠時間が一時間忽然と消える欧州サマータイム。

ひまわり


こんにちは、森羅の小人です。

今日は土曜日。
折角の週末ですが、こんなに悲しい週末は年一回しかありません。
3月の最後の週末、欧州ではいきなり!一時間が!一瞬のうちに経ってしまうのです。😭
これを話題にせずになんとするものか。と、いうことで、今日の話題です。

今日から夏時間。でも2021年にはなくなるぞ!

「夏時間」ってなに?


3月の最後の週末に時計を1時間進めてから、10月最後の週末に時計を1時間戻すまで、これがサマータイム、「夏時間」です。
世界中で導入され、廃止され。
日本でも戦後の数年間実施されていたことがあります。
欧州では現在も。。いえ2012年まで!実施されるわけですね!

日光に飢えたヨーロッパ


なぜそんなものがあるかと言うと、「日照時間を最大限活用するため」。
スペインやイタリア等、南国的地方を除けばヨーロッパの冬は長く、お天気はどんよりです。
「日光を貯めておかないと鬱になる」と口癖のように唱えながら、呆れるほど貪欲に「太陽充電」に精を出します。

少しでも晴れて「暖かい」と、一体どこに隠れてたのかと思うほどの人が現れ、遊歩道は散歩客がうようよ、野外に席があるカフェはぎっしり。
「暖かい」と言ったって、寒さが少し和らいだ程度で、気温的には暖かさには程遠いんですが。

夏の皆さんのホビーは甲羅干しで、自宅の庭でも、プールでも、ひたすら日光浴に勤しみ、暑くなったらプールに飛び込んで、また日光浴を続けます。

運河沿いのビーチ
これがビーチって言うんだから。。。

夏のビヤガーデン
お天気なら散歩!

夏のビヤガーデンの有機野菜
散歩のついでに有機野菜いかが?


夏時間にはデメリットがある?


節電だの生産効率向上を期待しての夏時間ですが、最近は利より害の方が大きいということになったようです。

睡眠リズムが崩れて寝不足どころか事故が増える時事実があるそうで、もちろん各種機器の時差対応はコストの原因。

それもともと分かってたことでは。。。と思いますが。

グローバルに活躍する人は、冬と夏で違う時差を考慮するのも面倒ですね。
ちなみに西ヨーロッパと日本の時差は、冬で8時間、夏で7時間です。
日本の0時がこちらで前日の16時または17時になります。




ヨーロッパ来たくなったら♫↓
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実際の夏日の長さは?


一番日が長い6-7月では、朝4時頃には鳥のさえずりが聞こえて空が明るみ始め、5時ごろにはもうすっかり明るい「朝」。
日が沈み始めるのは夜8時半頃で、9時頃やっと「夜」が来ます。

もとから夜が好きな小人ですが、遅くまで明るいと調子が狂います。
いつまでも1日が終わらないまま、やっと暗くなるともう9時!!て感じで、気が休まりません。😞

サマータイムが無くなれば、朝明るくなるのは5時頃、夜暗くなるのは8時頃ですね。ああ、それは本当にありがたいです。


欧州夏時間の晩
これで晩の9時近く。。。


夏時間苦労話


コンピュータやスマホの時計は自動で夏時間になります。
しかし、スマホ以前の時代はありましたとも。
時計をずらす日をうっかり忘れる事が。😂

早くからチェックして、再来週だ、来週だ、ってカウントダウンしていても、その日になると気づかない。
それはもちろん小人だけでは無くて、数人の友達と待ち合わせすると、必ず誰かが一時間差で現れたものです。



そんな時代の悲惨な話をひとつ。



ある秋の日。

宝石店でアルバイトをしていたのですが、日曜に棚卸しがありました。
妙に街が静かに思いましたが、まあ、日曜の朝は大体そんなものなので気にせず地下鉄に乗ってしばらくすると。乗車券チェックの係員さんが乗り込んで来たのが目に入りました。
(自動改札は無くて、チェックの人が抜き打ちで車内を回ります。)
定期券を出そうと思ってバッグに手を入れて唖然。

なんと。

バッグの中、空だったのです。

( ꒪⌓꒪)ガーン。


古い手紙が一枚入っているだけで、内ポケットにも何も入ってない。
そ、そういえば、昨日バッグを取り替えようと思ったけど、中身入れ替えなかったかも。。。
あまりのポカに頭が真っ白になってる中、係員さんが来て、チケット見せてくださいとおっしゃる。

Uバーンの駅
駅です。
小人
「定期券持ってるんですが、それどころか、何も持ってないんです。
今気がついたんですが、空のバッグを持って出かけてました。」

係員
「今持ってないなら、一緒に降りて頂いて、身分証明書のデータ頂きます。」

小人
「身分証明書も無いです。
お財布も無い、ほら、空だから。(と、カバン広げて見せる)
私に来た手紙が一通入ってましたけど、これで役には。。。立たないですよね??」

係員
「身分証明証を持ってない?持ってなくちゃだめじゃないですか!」

小人
「持ってなくちゃだめは分かってますが、忘れたんですよ。
ほら、全て丸ごと!忘れちゃったらどうすればいいんですか?!」

係員
「無いなら一緒に警察へ行くことになるんですけど。。。」

チケットを持ってない場合、一度地下鉄から降りて罰金を払うんですが、定期券なら後日事務所に持って行けば済むことになっています。
ただ、そのためには、身分証明証で確認し、住所や電話番号などを書類に書き込む必要があります。身分証明証がない場合は、警察に立ち会ってもらうため、交番に行くこともあるのです。

罰金を払うにしても、お財布も無い。
交番なんかに行ってたら、お仕事半日終わっちゃう。。。
ひたすら困りまくる小人ですが、係員さんだって「こいつはしょーがねー」と思われたのか。

「身分証明書はいつも持ってなくちゃだめですよ!」
と言って、見逃して下さいました。
(だから!忘れたんですって!カバンの中身全てを!)

そして、どっと疲れてやっと職場に着いたんですが。

ん?
なんか暗い。

それに、誰もいない。
遅れたと思うんだけど。。。

入り口やショーウィンドウから覗き込んでも、人がいる様子がありません。
戸を叩いても、誰も動く気配すらない。


その瞬間、気がつきました。



今日から冬時間では。。。
(||| _ |||)



そう、それは10月の最後の日曜だったのです。

散々疲れた上さらに打撃を受けて、10月末って寒いんですよ。
そこに、一時間近く早く着いたら。。。Orz
もうへとへとです。この上立たされるのはご勘弁。(T△T)

電車で10分くらいの距離に実家があったので、母のところでお茶出してもらおうか、とも思いましたが、ほら、カバンが空。。。
また電車乗って、再度チェックに遭遇したらと思うと、もうそれはこりごり。

幸い、角にカフェがあったので、そこに行くことにしました。
もちろんお金も持ってませんが、今さっき起きたことを説明して、アパートの鍵を預けて、職場の仲間が来たらお金借りるので。。。とお願いして、コーヒーを飲ませて頂きました。

思い出してもどっと疲れます。
あの時のコーヒーは本当に救いでした。




夏のオーストリア
夏、日照時間中


スマホのお陰で意識せずとも夏時間が始まり、終わるので、最近は睡眠時間が一時間減るとか増える、その程度しか考えてませんでしたが。
この記事書いてたらありがたみが沁みてきました。

そうか!
一時間が一瞬で消えるのは今日と来年、それでおしまい!!
(一瞬で増えるのも無くなるわけですけれど。)
再来年は夏でも晩は晩!
暗くなったと思ったらもう明るくなるみたいな苦行は無くて済むんですね!!

欧州議会万歳!

再来年の幸せを希望に、今日睡眠時間(または仕事時間)が一時間少ないのは甘んじて受けることにします。

では!







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