猫家庭が猫を預かる時 成猫の導入の失敗例

今日のトップはかるかんです〜

猫導入の失敗例〜お預かり猫編


こんにちは、森羅森の小人です。

今回は、小人家のお客様猫失敗談です。

子猫はスムーズに導入できた小人家ですが、子猫は総じて簡単にいくもの。
成猫の場合は今までの生活の癖や個性が出来ていて、一筋縄にいかないこともあります。

猫家庭が猫を預かる時、そして成猫導入の際の参考にしてください。

あるんですよ、失敗談が。😞😞😞


(子猫導入の記事はこちらからどうぞ→猫の多頭飼い 新入り猫の導入のしかた かるかんが来た!



三匹目觀世のご対面場面。余所者はどこじゃ〜。



失敗例1)内向的な「黒さん」

黒さんプロフィール: 
小人家最年長の夜叉より三〜四年年上の女の子。一頭飼い。飼い主は一人暮らしでお客さんお断りなため、他の人や他の猫を知らずに育つ。


当時の親友が猫好きで、一匹の黒猫を飼っていました。
猫同士が友達になったら、お互い旅行の時にあずけっこできて助かるよね、って事で、一週間の予定で猫と友達が泊まりに来ました。
猫の名前は、ここでは「黒さん」とします。

黒さんの写真が無いので、ちび觀世が夜叉兄を見下ろすの図。
サメに囲まれた島の上みたいでしたw

環境の変化に出来るだけ慣れやすいよう、飼い主も一緒です。
食事と就寝はそれぞれの飼い主と猫が一緒の別室。

初日

小人家で一番リーダー的な夜叉。
もちろんすぐ黒さんにも気づきました。

這うように動く黒さんの後ろ2m程の位置を、スピードを揃えて夜叉が「尾行」。気になって仕方ないようです。

黒さんは常に唸っていて、黒さんが唸れば夜叉も唸ります。
かるかんと觀世も出てきたけれど、唸ってる黒さんを見たらさっさと観戦に回りました。

二日目〜三日目

シンクロ歩き続行。距離も唸り声もほんの少ししか減らない。
ちょっと距離を詰めると黒さんが唸る。
夜叉からは唸らないけれど、黒さんが唸り続ける。すると、夜叉もまた唸る。
小人家の猫導入は半日〜1日でも唸らなくなったので、ちょっと長いなあ、と感じました。

四日目

前日と同じ。しかし、黒さんにハゲを発見。

これはストレス多すぎでは、と思うけれど、お腹を上にして転がり(甘えるポーズ)同時に唸っている(威嚇)ので、一寸判断に困る。
とりあえずもう少し様子を見ることに。

五日目

ハゲがさらに広がっていたので、即中断決定。
ごめんね、黒さん、諦めたよ。

結論:内向的な一人っ猫は、少しづつ長期戦で。

この時まで他人・他猫経験がなかっただけに、飼い主すら知らなかったのですが、黒さんは特に内向的なタイプでした。

その後の旅行時には猫のいないお宅に預けてましたが、二週間の期間一度も姿が見えず、ご飯が減ってるのを見て存在を確認出来たとか。

外猫ならいざ知らず、大体の飼い猫は数回ご飯をあげれば懐いて、撫でて貰いに来るようになります。

そこまで内向的な子に、新しい家、新しい人間(私)、更に知らない猫が三匹もいればそれは無理なほどのストレスです。

こういう子を預かるなら初めから別室。
これから飼い続けるつもりなら、まず別室を用意して、何週間、何ヶ月もかけて、家、人、そして猫(多分一匹づつ)に慣れてもらう長期戦覚悟です。
最悪の場合はずっと別室かもしれませんね。。。


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失敗例2)ピカソ兄弟お預かり

ピカソ兄弟プロフィール:
同時出産の兄弟猫、小人家の猫達より一〜二歳ほど下。性格は慎重派、人に慣れるのに多少時間がかかるタイプ。二匹の団結堅し。弟くんは心臓疾患持ちで投薬中。



黒さんからざっと10年後くらいでしょうか。同じ友達が、お姉さんが旅行中に二匹の猫を預け先が決まらないと悩んでいました。妹である友達は、ほら、黒さんがいるから。😅
その時私が住んでた家が広かったので、一部屋彼らに当てれば安全だろう、と言うことで、私に白羽の矢が当たりました。

実はこの猫達、以前一晩小人家にいたことがあります。
友達がお姉さんへの誕生日プレゼントに田舎の農家から貰ってきた猫達で、翌日サプライズするので一晩預かってと言われたのです。伝染病検査❊もまだだったので、お台所で隔離で我慢して貰いましたが、はあ、可愛かった。

(❊外で暮らす猫を貰ってきた場合、一応の検査が終わるまで部屋を分けるのがおすすめです。ノミ・ダニ・寄生虫が居た場合安心ですし、何より一見健康そうでも、伝染病を持っていることがあります。
陽性でも発病せず長生きする病気もあるので、病気自体は必ずしも焦る必要はありません。
陰性の猫にワクチンをして一緒に暮らすことも出来ます。唾液やトイレ共有で移るものが多いですからまずは用心です)

お預かり猫ピカソくん
後姿も美しい✨

今回は26m2の一部屋を「猫客室」として提供し、小人家の猫達は立ち入り禁止です。
多少は覗きたがりましたが、執拗でもなく、お客猫達は「客室」で隠れていて、脱走したい雰囲気はありません。

ピカちゃんが大好きだった私は、ラブコールのオーラを送り続け、一週間過ぎた頃寄ってきてくれるようになりました。
彼女の猫は気難しい子ばかりだなあ。

小人猫が寝ている時に、ちょっとだけこちらの部屋に来て貰ったりしました。
初めは夜叉を見て逃げてしまいましたが、少しづつ慣れて机に座るように。
夜叉達が気がついてこちらを見たら「客室」に返しました。
期間限定ですから、無理に慣れなくても言い訳ですから。
(ちなみにもう1匹の子は、最後まで慣れてくれませんでした。)


二週間が終わりに近づいたある日。
私が帰宅したら家中に血が飛んでてびっくり仰天!
一体何があったのだろう、とハラハラしながら猫を探しました。

そして、バスルームにうずくまるかるかんを発見。
血はついてませんでしたが、耳の先が裂けていたのです。

見えますか、この可哀想な左耳の先。(T△T)

急いで残りの猫たちを確認すると、ピカソ兄弟は客室にいるし、夜叉も何処吹く風でのんびりしてます。
何かあった雰囲気もありません。

しかし、戸が開いていた!!!のです。

同居人がうっかり開けて閉め忘れたのか(本人は覚えてないと供述)、猫が開けたのか分かりません。
夜叉は戸を開けられたのですが、そこまで興味があるようには見えませんでしたが。。。

もしかしたら、ずっと覗きたいと思っていて、チャンスと思ったかもしれません。猫はとにかく執念深いのです。

留守の間に何があったか、知る由もありません。
戸が空いてる隙間からピカちゃん達が出てきて、かるかんに遭遇し、喧嘩になったのか。
または夜叉と喧嘩して、遭遇したかるかんを襲ったのかもしれません。
誰が誰に喧嘩を売ったかすら、後になっては分かりません。

かるかんはおっとりしてましたが、猫同士お互いの出方次第で随分変わることもあります。
耳が避けて、頭を振って歩いたので、あちこちに血が飛んでたのでしょう。

結論:慣れてない猫には鍵をかけろ 

何が起きたかはどうあれ、この件で肝に命じたことは。
大丈夫そうと思っても、お互い慣れてない猫がいる時は扉に鍵をかけるべし。
その家の部屋のドア、鍵無かったんです。



迷い猫や保護猫など、後で迎え入れる猫が成猫という事も多いですよね。
保護猫を譲渡していただく場合、その猫の性質を把握して相談に乗ってくれる団体が多いので、しっかり相談してみてくださいね。

何かの事情で一時的に猫を預かるなら、期間によりますが、別室が良いと思います。
普段と違った環境で、慣れた飼い主もいなければ、それだけでストレスですし、知らない猫がいたら、もう一つストレスが加わります。数週間程度のことなら、無くて良いストレスです。

お互いの猫が人と猫になつきやすければ、もちろん問題ありませんが、しっかり確認しましょう。
留守の場合や、預ける時のことは、また別の記事にまとめますね。

では、また!


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