こんにちは、小人です。
アトピーにもベビーにも化学物質過敏症でも安心して使える洗剤。
色々あるけどひとつづつ試すのも大変だし、お値段も結構張りますよね。
しかしそんな洗剤が、なんと材料費0円で簡単に作れるのご存知ですか?
もちろん完全無添加で100%自然、環境にも人にも無害、そして洗濯と食器洗い両方に使えます。
お子さんがいるお宅なら夏休みの自由研究にもぴったりだし、お父さんお母さんも巻き込んで家族のレジャーにも組み込めますよ♫
今回はその作り方をご紹介しますので、是非試してみてください(=v=)♪
究極の節約!簡単!完全無料でアトピーやベビーにも安心なエコ洗濯・万能洗剤を作ろう。夏休み自由研究にもおすすめ。
作り方はめちゃくちゃ簡単!
使うのはアイビー(セイヨウキヅタ)の葉。観葉植物の定番で室内やお庭によくあるこれです。お家で育ててる方もいらっしゃるのでは。
アイビー 画像: 写真AC/ MMD |
これの葉を15〜20枚ほどとって、2〜3枚にちぎるかちょっと揉んで、小さな洗濯ネットに入れるだけ。洗剤の代わりに洗濯機に放り込んで使います。
…とはいえ、これではあんまりですから、ひと手間足して使いやすさと洗浄力をアップした洗剤に仕立てましょう。😄
用意するものと作り方
🌿アイビーの葉 60g(出来れば若葉も混ぜて。)
🌿重曹 (無くても大丈夫) ティースプーン1杯
🌿水 600ml
🌿ガラス瓶
葉を細かく切って10分〜15分ほど煮出す。ガラス瓶に入れて冷まし、時々しっかり蓋を閉めて振る。丸一日経ったらザルで漉して、葉を取り除く。
もしくは細かく切った葉に沸騰したお湯を注ぎ、葉の成分が良く出るようにすりこぎなどで軽く揉み、ガラス瓶に入れ蓋をして時々振る。丸一日たったら漉す。
煮出した方が成分が出やすいですが、どちらでもOKです。
簡単すぎて申し訳ないくらい。(^^;)
出来たアイビー液には保存料が入ってないので、2-3日で使い切ってくださいね。冷まして冷蔵庫に入れておくと5日程保ちます。
使い方
🌿洗濯に
200mlを洗剤として洗濯機へ。蛍光増白剤が入ってないので色物におすすめ。濃い色の衣類など、色が綺麗になり、柔軟剤無しでも柔らかく仕上がりますよ。
白い洗濯物には自然な漂白効果がある重曹を大さじ1ほど足して洗ってください。
🌿食器洗いに
桶に水をため、アイビー液2カップほどを入れてその中で洗う。スポンジに直接つけてもOKです。その後、普通によく濯いでくださいね。油汚れに強い洗浄力ではないので、重曹とお酢をちょっと振り入れると良いです。手が荒れずにピカピカになりますよ。
サラサラの液が食器洗いにはちょっと使いにくいなあ、と思ったら、片栗粉を加えて煮返し、とろみをつけることも出来ます。
🌿住宅用洗剤にも
もちろん住宅用洗剤としても使えます。やはり重曹が入っていれば汚れ落ちもよく、バケツに浸けておくだけで雑巾の汚れが落ちます。
無垢の木などは重曹に触れると黒ずみの原因になるので、酢水またはクエン酸を溶かした水で後拭きを。サポニンの残りも取れて、すっきり仕上がります。木の床の手入れには昔から酢水が定番ですよね。続けていくとツヤが出ますよ。
🌿植物の虫除けにも
スプレーボトルで植物に吹きかけると、アブラムシ対策になります。
🌿ボディケア・ヘアケアにも
泡が立たないので使いにくく感じると思いますが、実はこれ、体や髪を洗うのにも使えます。皮脂を取り過ぎない とても良い洗剤です。しかし、合成洗剤に慣れた皮膚は皮脂分泌も高くなっているので、サポニンに合わせて減るまでしばらくかかります。その間、特に髪はべとつくと感じる事があります。
秘密はサポニン
あまりの簡単さにからかわれた気分になってらっしゃるのでは(^▽^;)。アイビーが洗剤になる秘密はサポニンです。
植物が害虫やカビから身を守る成分がサポニン。
補気作用や血糖値上昇抑制活性など様々な薬理作用があり、漢方薬にも利用されていますが、天然の界面活性剤でもあります。
界面活性剤は水の表面張力を消失させ、汚れに吸着して浮かしてくれる洗浄成分。環境問題で名が出る事が多いですが、それは合成界面活性剤。天然のこれは環境にダメージを与えません。
天然の界面活性剤は汚れを浮かしたら一瞬で作用を消失し、微生物に分解されて約1日で二酸化炭素などに戻ります。
これに対して合成の界面活性剤は、洗濯や掃除に使った後も丸1日から数10日作用が続き、完全分解までは更なる月日を要します。世界中の過程から毎日大量に流れ、川や海を汚染して海生動物や環境を汚染するのはこのためです。
サポニンを高濃度で含む植物は古くから世界中で洗剤として使われ、日本でもムクロジやサイカチの果実などが利用されていました。
ランドリーナッツ 画像: Pixabay/Monfocus |
随分前に自然派の「洗剤」として登場し、世界のあちこちで定番になった木ノ実「ランドリーナッツ(ソープナッツ)」の原産国です。
驚きの洗浄力と掃除洗濯からボディケアにまで使える便利さ、再生可能資源で環境にも優しい事ですぐに大人気を得ました。膨大な量が輸出されるようになり現地の人の分が足りず、現地では粉石鹸を買うようになってしまったという本末転倒な残念な事になっています。
しかしヨーロッパの自然派は、身の回りに育つサポニン植物にも目を留め、無料で集めてきて掃除洗濯に利用する人も増えてきました。遠方からの輸送も省けて、大気汚染も予防できるので一石二鳥です。
天然のサポニンを含む植物は身近にもあちこちにあり、野菜や豆、お茶にも含まれています。
アイビーのサポニン含有量は2-6%。多い方ではありませんが、洗剤として利用するには十分ですし、何より一番身近です。
ランドリーナッツの含有量は10-15 %。
これと同量含むのが「栃の実」です。
トチノキ(マロニエ)はヨーロッパ中にありますが、日本では東日本を中心に東北地方に多いとの事。実がなるのは秋ですが、通りがかりで見つけたら是非拾ってみてください。
家族でピクニックのついでに集めて、風通しの良い場所に保管しておけば洗剤を買わずに済みますよ。
小人も秋になったら拾ってこようと思うので、そうしたらまた洗剤作りをリポートしますね。
トチノキ(マロニエ) |
トチノキ(マロニエ) |
栃の実 画像: 写真AC yohko-en |
手作り洗剤の注意点とアドバイス
添加物が入ってないのが安心の理由ですが、市販の洗剤にだって無駄に添加されてるわけではありません。
保存性はもとより、使い勝手を上げるための成分の代わりになるアドバイスをいくつかどうぞ。
🌿アレルギー
合成原料なら元からないかまたは除去されるアレルゲンも自然の原料にはそのまま含まれています。洗剤にしてアレルギー反応したという話は聞いた事がありませんが、気になるならゴム手袋を。
🌿泡と洗浄力は関係していない
自然のサポニン洗剤は市販の洗剤のように豊かな泡は立ちませんし、立った泡もすぐに消えてしまいます。でも泡が無くなったら洗浄力が無くなるわけではないのでご安心を。ドラム式洗濯機は洗剤の泡が多いと洗浄力が落ちます。泡が立ちにくいサポニンは好都合ですね。
🌿蛍光増白剤の代わりに重曹
漂白剤が含まれてないので色物におすすめ。色が生き生きします。
こればかり使っていると白い洗濯物は少しずつ黒ずみや黄ばみがでるので、重曹の漂白効果を利用するのがおすすめです。何回かごとに酸素系漂白剤を使うのも良いです。
また、これは洗濯の基本ですが、お湯での洗濯はそれだけで効果がアップします。洗濯機の注水中にヤカンからお湯を足しちゃうのも一案。洗濯物に直接かからないように注水口めがけて注ぎましょう。
重曹は無垢の木の黒ずみの原因になるので、木のボタンや装飾のついた洗濯物には不向きです。動物性繊維(ウール、絹)も不向きなのでご注意。
🌿柔軟剤の代わりにクエン酸か酢
アトピー原因のトップ、柔軟剤。サポニンでの洗濯は柔らかく仕上がるし、柔軟剤のように吸水力を妨げないのでタオルや肌着も汗や水をよく吸収する洗い上がりになります。
静電気防止効果にはクエン酸かお酢を。優しい殺菌作用もあり、洗濯物の色をリフレッシュし色素を守る効果もあります。お酢の匂いは残らないのでご心配なく。
さらに柔らかく仕上げたいなら、干す時に振ったり軽く揉むのがおすすめ。お子さんと洗濯バタバタ合戦も楽しいのでは。
乾燥機で10分回しても柔らかくなるし、早く乾くのでおすすめです。
🌿合成香料の代わりに精油
香料も入ってないので無臭に仕上がります。香料こそアレルギーや肌のトラブル、化学物質過敏症の原因になる物質ですが、やはり無臭では味気がなさすぎる…と思ったら、精油を数滴垂らして洗いましょう。
精油でもアレルギーはありますが、洗濯物の数滴の希薄度では問題になることはほぼありません。
またラベンダー、ゼラニウム、サンダルウッド、ネロリはアレルギーは皆無と言われる精油です。
🌿レモンで洗浄力アップ
作った洗剤にレモンの皮を入れておくと良い香りがつきますし、レモンの皮に含まれる油で洗浄力もアップ。ツヤも出ます。もちろんレモンの精油を加えてもOKです。タイルや大理石にはレモンの酸性成分が残らないよう、後拭きを忘れずに。柑橘類には光毒性があるので、肌に触れたまま日に当たるとシミの原因になります。ゴム手袋を使うか、使用後良く手を洗いましょう。
夏休みの自由研究にいかが?
サポニン洗剤って、色々研究するネタがありますよ。
お子さんに研究していただいて、節約も出来ちゃったら一石二鳥ですよね( ^^)人(^^ )。
例えばこんな研究テーマはいかがでしょうか。
🌿サポニンが含まれる他の植物を調べる
🌿身近などこでそれらが生えているか調べる
🌿見つかったら採集してきて洗剤を作る
🌿色々な植物で洗剤を作ってみて比較する
🌿サポニン洗剤の様々な利用法を研究する
サポニン植物が残念にも近くになさそうだったら、ランドリーナッツを買ってみてはいかがでしょう。
使い方や用途はアイビーとほぼ同じ。そのまま袋に入れて洗濯も出来るし、煮出して洗剤作りも出来ます。
煮出した後のクズを再度乾かし、ミキサーで粉末にして洗剤に入れておけば、研磨剤を兼ねた台所洗剤になります。手が荒れないので良いですよ。
ネットに沢山情報がありますので、検索してみてください。
リンク
この記事を書いてたら、私もまたやってみたくなりました。 今アイビーが無いんですが、買ってきちゃおうかな。(^^;)
想像よりずっと良くて驚く方が多いので、是非試してみてくださいね。
質問、感想などあったらコメント欄に書き込んでいただけると幸いです。
では!
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