【後編】ドラム式洗濯機の選び方。臭い・黄ばみと無縁のヨーロッパのドラム式から学ぶ4つのポイントと注意点

森羅日記 ドラム式洗濯機の選び方

こんにちは、小人です。
先日のドラム式洗濯機の選び方【前編】、続けて後編を書こうと思ってたのが、愛機まっくんのトラブルとかるかんの命日でずれてしまいました。

最近日本でもドラム式の洗濯機が人気のようですが、ヨーロッパの製品とはかなり別物。
しっかりした洗浄力のためにドイツで標準の機能が無くて、従来の縦型洗濯機を横にして乾燥機をつけただけな品では勿体無いです!

ヨーロッパの伝統主流はドラム式。
35年ドイツ式洗濯をしてきた経験から、是非押さえて頂きたい機能、そして縦型洗濯機には無い考慮するべき事を交えて4点にまとめています。

今回は後編です。

ドラム式洗濯機の選び方。臭い・黄ばみと無縁のヨーロッパのドラム式から学ぶ4つのポイントと注意点【後編】

前編の内容

前編では縦型とドラム式の違い、日本とヨーロッパのドラム式の違いをまとめて、ドラム式選びのコツ1・温水と高温洗浄機能について書きました。

日本の水は軟水で基本的に汚れが落ちやすいですが、お湯で洗うとそれだけでぐんと洗浄力がアップします。どの温度でどんな効果があるか温度別に書いてますので、希望の効果の温度が使える洗濯機選びに役立ててくださいね。
後編はそれ以外の機能について、そしてそれらを活用するのに考慮すべき点を書いていきます。

前編はこちらからどうぞ▶️前編

ドラム式洗濯機を選ぶのに押さえたいポイント

2)ひどい汚れと分け洗いに予洗いコース

ヨーロッパならデフォルトのもう一つの機能が予洗いコース。15分〜20度の水で20分ほど洗い(洗剤は入れても入れなくても良い)、一度水をポンプして出して、新しい水で本洗いが始まります。

洗剤が発達した今日では普通の汚れには必要無いと言われてますが、ちょっと前までは2度洗いが普通だったようです。
外で思いっきり遊ぶお子さんがいたり、スポーツやアウトドア好きのお宅では今も出番が多いのでは無いでしょうか。

予洗いコースが便利なのはひどい汚れの時だけではありません。
前にも書いたように木綿と化繊を一緒に洗うと再汚染で黒ずんできますが、分けて洗うほど量がない時は予洗いコース付きで一緒に洗ってしまいましょう。
洗濯水が一度抜けるので、再汚染も少なくて済みます。

蛇足ですが、シミや目立った汚れには、手で部分洗いが一番です。

浸け置きをしたい時にはドラム式だとちょっと面倒ですね。
一度洗い始めてから中断し、しばらく置いてから再開する事も出来ますが、汚れの落ち具合を確認してもう少し浸けておくという事が出来ません。
桶で浸けておいて洗濯機に入れる場合、浸け水を使いたいならピッチャーなどで洗剤受けから注ぐ裏技があります。
洗剤や水の量を洗濯機が自動で測ってくれる洗濯機にはちょっと問題かも知れませんので、そういった機能付きのタイプを検討中なら確認してみてくださいね。

蛇足ですが、ドラム式は泡が立つと洗浄力が落ちます。叩き落とす時にクッションになってしまうからです。
浸け水を使う時は泡がほとんど立たない事を確認しましょう。




3)容量の決め方は洗濯法を考慮して


綺麗に洗うためには詰めすぎも空きすぎもNGですよね。
洗濯物の量は「1日1.5kgx人数+1kg」が基本だそうです。

しかしちょっと待ってください。

温水洗浄をする場合、なんでも一緒に洗うのは危険です。
冷水より色が落ちやすく移りやすいし、温度によって洗える物が違ってきます。
タオルやシーツを高温洗濯する時にTシャツや化繊の下着を入れてしまったら、色落ちだけでなく伸びたり縮んだり、繊維が傷む原因になります。

基本の分け方は下の通りです。

色と洗濯温度で分ける
🌻白い洗濯物(高温可能・不可能)
🌻色の濃い洗濯物(物によって高温制限)
素材と洗濯温度で分ける
🌻木綿・麻(高温可能・不可能)
🌻化繊(高温制限あり)
(🌻動物性繊維(ウール、絹)これは基本別洗いですね。) 

これだけ分けるとして、一回の洗濯物の量はどれくらいですか?
日本人は毎日洗濯すると言われますが、毎日の洗濯物を分類したら、それぞれはそんなに量ありませんよね?

ヨーロッパの洗濯機は4ー5人の家族でも5〜6kgが普通。小人は一人ですが大きい目の6kgを使っています。5kg用ではダブルベッド用の厚手のキルトカバーが入らなかったからです。お布団も洗えるので重宝してますが、普段のお洗濯は2週間に一度くらいでないと量がまとまりません。

分け洗い自体は慣れてしまえば苦にならないと思いますが、何が何日でどれだけたまるかも考慮して容量を選んでください

白い物は白い物と洗おう

4)乾燥機(能)はどう使いたいかで決める


湿度が高く雨季もある日本こそ乾燥機がありがたいですよね。
乾燥機のふっくら柔らかい仕上がりには柔軟剤は敵いませんし、あれこれ問題が多い柔軟剤をカットできれば望むところ。シワも伸びるので人気なのは当然です。
お布団やダウンジャケットも綺麗に仕上がるので、クリーニング代の節約にもなります。

洗濯機と乾燥機が一緒になっていれば場所をとらず便利ですが、効率的には必ずしも良いとは言えず、別々の機種の方が使用電力が少ない傾向があります

乾燥機能で考えるべきポイントは容量、電力、乾燥温度、使用頻度、使える衣類はどれだけあるかです。

💨洗濯と乾燥で容量が違う

乾燥には基本的に洗濯より大きなスペースが必要なので、洗濯機能の容量より乾燥機能の方が少ない事が多いです。
それを無視して洗濯が終わった後そのまま乾燥すると生乾きになったりします。
乾燥だけ2度に分けるなら、乾燥機を別にした方が使用電力が少なく済みませんか?
ヨーロッパの場合、洗濯機能だけ比較しても一体型は約1/4も使用電力が多いです。
2台を上下に重ねて設置出来るアダプターもあるので、洗濯機と乾燥機を別々に揃えるケースが多いです。

ホテルのタオルのふかふかの秘密は乾燥機


💨使用電力と乾燥温度をチェック

日本の乾燥機は電力を減らす工夫があります。
温風で乾かす「ヒーター式」、乾燥した空気で乾かす「ヒートポンプ式」。仕組みやメーカーによって随分差があります。
これは電気代だけでなく、どう乾かしたいかも考慮して決めたいものです。
70度の熱風なら70度の高温洗濯と同じような殺菌効果が期待出来、タオルの汗の臭いもすっきりしますが、伸縮性のあるTシャツや靴下などは傷みやすいです。

💨乾燥機節約法

💰乾いたバスタオルを一枚一緒に入れると早く乾く
💰冷風で10分回してから外に干す
日光に当てて干すと殺菌・漂白効果がありますし、10分も回せば柔らかさとシワ対策に十分効果的です。


おまけ・おすすめのメーカーのトップはミーレMiele!


最後のおまけに、ヨーロッパで定評のあるメーカーをご紹介します。
絶対的信用のあるメーカーなので、日本国内用の機種があるなら、是非検討すべきです!

一番手はミーレMiele。
次にジーメンスSiemensかエレクトロラックスElektrolux/AEG。
ボッシュBoschも結構良いです。

ミーレMieleは以前小人も使っていましたが、評判通りの素晴らしさでした。
両親が帰国時に置いていったもので、20年ほど使用した頃壊れてしまいました。機械部はまだまだ綺麗で問題なしでしたが、故障したのは電子板。プログラムを機械に伝える部分です。
修理も出来なくもないけれど、20年も経っていれば消費電力で新しい機械には敵わないという事で買い替えを勧められました。

消費電力大事!もちろん買い換えましたが、小人はMieleなど買えません😢。

中の上というあたりのワールプールWhirlpoolで電力効率が一番良いのを選んで8〜9万円程度でした。安いのが3万円程度と思うと、結構高いです😅。

しかし洗ってみてびっくり。ミーレと全く洗浄力が違いました🤯。

もちろん汚れが残るというわけではありませんよ。ワールプールも良い機械です。しかし、ミーレが更に上手だったのです。
一番分かりやすかったのは猫の毛。ミーレでは残る事は無かったのに、ワールプールでは残るのです😭。
噂には聞くけれど、なるほど両親の買うもの…じゃなくて、ミーレはミーレなんだなあ、と思いました。
(ちなみにワールプール、今年で14年目です。今の所まだまだ元気。)

ミーレの乾燥機最強
ビンテージなミーレ乾燥機

洗濯機とお揃いで両親が購入した乾燥機はいまだ健在です。😂

ほとんど使わないせいもあるかも知れませんが、それでも30年以上ですよ?!
そのうちMieleが研究素材に引き取ってくれないかしら。😆

ミーレの回し者ではありませんが、本当におすすめです。
私もMieleが欲しいですにゃ。

ちなみに小人はエレクトロラックスも好きです。
こちらはスウェーデンのメーカーで、家庭用および業務用の厨房機器などを作っていて、家庭用としては知名度が劣りますが、パワフルさと丈夫さで定評がある通好みのメーカー。
両親が進められて買った掃除機はパワフルで20年以上健在。小人が好みで選んだ掃除機も20年近く健在で高性能です。

(掃除機のコンセント直した記事あります。よろしければ。



おまけ2・扉の安全

ドラム式洗濯機のドア
入ってると危ない?

ついでにもう一つ。
去年洗濯機の中に閉じ込められた子供の死亡事故がありましたね。

小人家では通気のために洗濯機のドアと洗剤受けは開けたままにしています。

時たま猫が洗濯機に入っていて、この写真を見せると必ず「危ないよ」と言われます。最近はあまり見ませんが。
お風呂場についてきて腰を下ろす猫シートみたいなものです。

洗濯機を開けておく習慣と、猫たちがどこで何をしているかを常に気を配る習慣やトイレ、お風呂場、キッチンなど戸を閉めておく部屋は猫たちがいないか確認してから閉める習慣があります。

こちらの洗濯機の扉はレバーを上げるか、レバーを上げないならかなりの力で押さないと閉まらないようになっています。内側からはもちろん閉まりません。窓の凹み部分を両手でしっかり抑えて引けば話は別ですが、猫や幼児には出来ません。更なる用心として、常に何か一つ衣類かタオルをドアにかけています(写真を撮るのにどけています)。
ドアの構造が同じであれば、事故の洗濯機が何故閉まってしまったのか、小人は理解に苦しみます。「間違えて閉まらない」は標準装備ではないのでしょうか。

そもそも洗濯機は使わないときは開けておく物。庫内をしっかり乾かさないと、見えないところがカビだらけになることも。
時々高温で洗うか、洗濯機用洗剤で清潔にするのも大事です。
お子さんやペットがいるなどで閉めておく理由があるなら、小さな除湿機を入れておく(コードが出ていればドアも閉まりませんが)等しておきましょう。

(ちなみに乾燥機は出したばかりのタオルを扉にかけておいて、粗熱と残留湿度が取れたら閉めています。)

終わりに

たったこれだけに、なぜこんな長い記事を。。。(^▽^;)

日本のドラム式って、すごく高いですよね😰
こちらでは安いのは4万円ほどから、良いメーカーでも7-8万円で買えます。
どれも高温や予洗いがデフォルトです。
乾燥機能がついてるものでも6-7万円くらいから。
いっそのこと個人輸入が出来ないものかと考えてしまったくらいです。

洗濯機はそんなに新調する機会がなく、長く使うもの。
清潔に洗えたタオルや衣服は生活の快適さを大きく左右するし、使い勝手の良い洗濯機は本当に重宝します。長く使うだけに、使用電力もしっかりチェックして選びたいものです。

どんな効果を期待して、どう洗濯をしたいか。
個人個人の事情にあったものを選んでくださいね。

少しでも小人の記事が参考になれば幸いです。

感想や質問があれば、是非コメント欄にお願いします。

では!


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