プディングプレッツェルはどこへ行った〜無ければ作ろうホトトギス。役立たないプチドイツ語講座つき

プディングプレッツェルはどこへ行った

こんにちは、小人です。

昔よく利用した地下鉄の駅の中に、小さなパン屋さんのスタンドがありまして、仕事の行き帰りによくサンドイッチや菓子パンを買いました。

特に好きだったのが「プディングブレーツルPuddingbrezl」なのですが、いつしか違うパン屋さんになってしまって、それ以来なかなか見かけません。

時々思い出しては食べたくなって、涙を呑んでおります(ノ_<。)。
無ければ作るしかないではないですか。(。í _ ì。)

て事で、今回の題は。

プディングプレッツェルはどこへ行った〜無ければ作ろうホトトギス

ついでのオマケに役に立たないドイツ語プチ講座(?)もつけちゃいます。

Das Brezel ; ブレーツル/Die Brezel ; プレッツェル

プレッツェル
写真提供: mrsiraphol - de.freepik.com
プレッツェルと言うと思い浮かべるのは写真のようなものでしょうか。中世からパン屋さんのギルドのシンボルとして使われている代表的なパンの一種です。

中世に謝肉祭の断食食だったとか、12世紀には既にあったとか、起源には諸説あるようです。

歴史が長く、普及範囲も広いので、地方によって様々な呼び方があります。Prezel, Brezel, Breze, Breznなど。ドイツでは定冠詞はdieですが、オーストリアではdasも正解。ドイツ語勉強中だと混乱しますね。

プレッツェルには2種あります。
一つは写真のプレッツエルで、ふっくら膨らんだパン生地みたいなタイプ。ドイツで一般的なのはこちらで、オクトーバーフェストでソーセージと一緒に食べるのが有名ですね。
イーストを使ったパン生地を水酸化ナトリウムのアルカリ液に浸してから焼くのでラウゲン(アルカリ液)プレッツェルと呼ばれ、独特の香りと歯ごたえがある生地で美味しいです。

もう一つは固く乾いたクラッカーみたいなタイプ
オーストリアでよく見るのはこちらが多く、オーストリア料理のレストランでパンと一緒にカゴに入ってテーブルに出てきたりします。イタリアのグリッシーニ的な存在でしょうか。

ソレッティ
ソレッティ
クラッカータイプはスナック菓子としても色々売っていて、ミニチュアプレッツエル型だったり、他の形もあります。
中でも棒状の「ソレッティ」はオーストリアのスナック菓子で売り上げ一番だとか。
大好きなプリッツに似てるので小人も買ってみましたが、固くて塩味の乾パンみたいな感じで似ても似つかない(;へ:)。
素朴でシンプルな美味しさ…なのかなあ。
子供好みのスナック菓子の味ではないと思うんですが、土地っ子には子供の頃から食べつけたソウルフードのようです。
クリームチーズなどつけたらビールのお供に良いかもです。


Der Pudding ; プディング

日本で「プディング」と言えば「プリン」ですよね。
洋菓子の王様だから、ヨーロッパ行けばそこら中であるか。。と言うと。

そう言う訳ではないのですよ。(--)

牛乳と卵を混ぜて、湯煎で固めるプリンは、イタリア式のブディーノ・カラメッロ(Budino Caramello)。イタリアンレストランなどである事があります。その他にはあまり見ないし、イタリアンレストランでもパンナコッタやティラミスに押され気味。(。í _ ì。)

独墺の「プディングPudding」は片栗粉で固めたもので、セモリナ粉を入れて作って真っ赤なラズベリーソースをかけたグリースプディング(Grießpudding)、チョコレート味のショコラーデンプディングSchokoladenpuddingがあちこちで売っていますが、ごく普通のバニラ味はあまり見ません。ドイツやオーストリアで日本風のプリンを探すなら、イタリアンレストランに望みをかけましょう。


しかし、こういうものがあります。「プディングプルヴァーPuddingpulver」です。

Drエトカーのプリンミックス

戦後に普及したこれは、牛乳と混ぜて熱するだけでバニラプディングが出来ると言うもの。主原料は片栗粉で、プリンとして食べるよりもお菓子作りによく登場します。
牛乳の量を調整してヴァニレクレーメ(Vanillecreme)、つまりカスタードクリームが、もしくはカスタードソース(ヴァニレソーセVanillesoße)があっという間に出来ちゃいますから。

無ければ作ろうホトトギス・サッと簡単ドイツの菓子パン、プディングプレッツェルPuddingbrezel


写真Picbear » @danny_bramsche

プディングプレッツェルは早い話、カスタードデニッシュです。
ドイツでは良くあるようですが、オーストリアでは減ってるようなので、ドイツが本場なのかも知れません。
デニッシュ生地をプレッツエル型に整え、真ん中にカスタードを置いて焼き、砂糖ごろもをかけたもの。
写真のように大きいのが普通ですが、小人は小さく作る方が好き。

プディングプルヴァーはプリンにするには一袋牛乳500mlと砂糖大さじ二杯を使いますが、カスタードとして使うので固め。250〜350mlで良いでしょう。砂糖の量はそのままで良いとして、好みで増やすなり減らすなり。

少量の牛乳で溶きますあっという間に固まる
プリン粉に砂糖を加え、少量の牛乳で溶いておいて、温めた牛乳に投入します。
湧いてきたらかきまわしながら2分ほど煮ればオーケー。あっという間に固まってくれます。



焼き上がり!

パイシートを細長く切って、捻りながら円にします。生地は縁だけです。
プレッツェル型にする程の根性は小人にはありません。実は料理やお菓子作り好きな方ではないのです。
そして真ん中にカスタードを落としてオーブンに放り込みます。
パイ生地が焼ける匂いがしてきて、良い色がついてたら焼き上がり。


完成!

お店のプディングプレッツェルはシュガーシロップをデニッシュに塗ってたようで、表面はペタペタしていて、デニッシュ生地が乾かず柔らかでした。それも良いけど、そこまでは面倒だったので、お茶碗一杯ほどの粉砂糖を牛乳で溶いて、砂糖ごろもを適当に垂らして完成です。


インスタントプディングでも、片栗粉と卵で初めから作るカスタードでも、味は違わないように思います。小麦粉で作ったカスタードの方が美味しく感じますが、プディングプレッツェルはこの味が好き。
簡単に出来るのでたくさん作っておいて、朝食がわりにしたりします。
冷蔵庫で一週間くらい持ちますが、冷凍もできます。食べる前に電子レンジなどで温めると美味しいです。

なんとも申し訳ないような簡単な話ですみません。次回は何かもうちょっと読み応えがある記事が。。。書けるかな?(^▽^;)

これに懲りず、また足を向けてくださいませ。<(_ _)>

では〜ヾ(^v^)k

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