お久しぶりです、小人です。
しばらくブログ更新を出来ないでいたら、もう9月も中ば過ぎてしまいました。
9月になった途端暑さが去って、小人は大助かりです。
窓を開けたまま過ごせる季節ももうすぐおしまいなのが残念ですが。
今回は遅ればせながら、中部ヨーロッパとウィーンの秋のお話です。
中部ヨーロッパの秋の天候
中部ヨーロッパでは9月に入ると30度を超す事はもう無くなり、暖かくて26、7度でしょうか。27度の日、18度の日、24度の日…など、入れ替わりながら最高気温と最低気温が下がっていきます。良く晴れた日の昼間はノースリーブで心地よく過ごせますが、夕方になると羽織るものが必要に。夜間の気温は16度〜6度ほど。一晩中窓を開けたままで過ごせる日はもうほとんどありません。
風があると晴れていてもちょっと寒いし、雨が降れば明らかに寒いです。
10月に入れば夏物はほぼお役御免。
初旬は秋物のコートと薄手のセーター、刻一刻と気温が下がって中旬には革のジャケット、下旬には薄手のウールやカシミアセーターが欲しくなって来ます。
日もどんどん短くなり、9月半ばの日の出は6時半、日没は19時過ぎ。
10月末には夕方6時頃には暗くなります。
10月最後の日曜日、時計を1時間戻してサマータイム終了。
この頃になると気温はもう冬です。
シェーンブルン宮殿の庭園 |
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ヨーロッパの学校は9月から新年度
ヨーロッパの学校の新年度が始まるのは秋です。
9月初めの数日は各種学校の入試や、中・高校生の追試があります。
追試に落ちると留年です。2度留年すると退学で、他の学校を探さねばならないので真剣勝負です。
日本のような「始業式」や「入学式」は無く、最初の登校日、ごく普通に自分のクラスの教室に集まり、担任の先生から簡単な挨拶があっておしまい。
細かい校則がある訳でもなし、生徒手帳のような配るものがある訳でもなし、非常にあっさりしています。
でもさすがに小学校入学は特別おめでたいのでしょう。
ドイツ・オーストリアの新入生は、初日、両親が持たせたお祝いの「シュールテューテSchultüte」を抱えて学校へ行きます。
シュールテューテ |
初登校の日の授業の後にクラスでそれぞれが開けて見る。
それだけの事なのですが、子供達がなじみ易いように話題を作る意味もあるのかも知れませんね。
大事そうに抱えて学校から帰ってくる子供達を見かけます。
一般的な筆入れ |
服装や持ち物にこれと言った指定もなく、それぞれの科目で使うノートが決まっていることはありますが、方眼か、罫線か、程度の事で、表紙のデザインは自由です。
筆箱やランドセルの指定もなく、体操着もそれぞれが好みで用意します。
皆違うものを持っているせいか、持ち物に名前を書く指導はありません。
遅かれ早かれ落書きしたりシールを貼ったり、放っておいても個性的になりますしね。
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秋のヨーロッパ旅行・出張の服装は?
9月は夏物プラスセーターやコートで
🧦薄手のセーターやカーディガン🧦コート・パーカなど
🧦ストール
🧦厚手の靴下か重ねて履ける靴下
日中と夕方、夜で気温に差があるので、夏物+薄手の上着+薄手のコートのように3層で調節が良いと思います。
全部合わせて14、15度くらいに対応出来て、ストールを足せばもう少し冷えても大丈夫な程度が目安でしょうか。
お天気の良い日の日中はTシャツやノースリーブでもOKですが、風が冷たかったり、夕方からの冷え込みに備えてカーディガンや薄手のセーターを。
男性の半ズボンは夕方や夜は寒いと思うので、長いチノやジーンズで。
素足にサンダルはもう厳しいかも知れません。
夜10時や11時、オペラやコンサート、夕食の後くらいの時刻ですね、結構冷え込むし、お天気が悪い日に当たると昼間でも寒いので、秋物のコートやストールは必須です。
ちなみに雨が多い季節ではないですが、降ると確実にかなり冷えます。
厚手の靴下を一足、もしくは重ねて履ける靴下があると、思ったより寒い時に重宝します。
飛行機のビジネスクラスでくれるソックス、あれ便利です。小人も愛用してますよ。
9月末〜10月はちょっとした防寒具も
🧦薄手のセーター、カーディガン🧦タイツ、暖かいショール
🧦厚手の靴下、重ねて履ける靴下
🧦小さくたためる薄手のダウンベスト・ジャケット
🧦保温できるマイボトルとティーバッグ
🧦ビーニーキャップ、薄手の手袋
🧦カイロ機能のあるパワーバンク
9月末になると夏物は重ね着専用。
10月はかなり寒くなり、中旬〜10月末は日本なら冬に近い気温。
しかし、電車やカフェなどの室内は暖房が入ってる事が多く、ドイツ人やオーストリア人は暖か目が好きなので暖かすぎることもあります。
ので、やはり重ね着です。
小人の例で言えば、室内はカットソー、外に出る時に薄いカシミアセーターと秋用ウールコートを着て、ウールかカシミアのストールも持って出かけます。
この季節から革ジャン復活で、木綿のパーカーならあったか裏地つきです。
上のリストの物達はお天気に合わせて調整するのに便利なアイテムです。
コンパクトで場所を取らないビーニーキャップは、頭を温めると随分と暖かいものなので、思ったより寒かった!という時に重宝します。
カイロを持ってると良いと思いますが、小人としては環境のためにもカイロ機能付きパワーバンクがおすすめです。
スイッチで入れたり切ったり出来るので、短時間づつ使えるのが使い捨てよりずっと便利。もちろん、スマホの充電も出来ますし。
折りたたみのダウンベスト・ダウンジャケットは、この季節のヨーロッパ旅行に最適だと思います。
日本からのお客様から通年一番良く聞くのが「思ったより寒かった」ですが、コートの下にこれを着れば、想像よりずっと寒くてもかなりへっちゃらだっただろうと思います。是非おすすめしたいです。
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ウィーンの秋におすすめの観光と美味しいもの
ヴァッハウ渓谷 |
🍇ヴァッハウ渓谷に足を伸ばそう
山脈に挟まれたドナウ河下流のヴァッハウ渓谷はユネスコの世界遺産にも登録されている景勝地。
両岸に点在する小さな町は歴史も古く、中世の古城や修道院、童話のような街並みが山とワイン畑に囲まれていて、街中とは全く違った観光が出来ます。
ヨーロッパの小さな古都の背景に一番似合うのは秋の山だと思いませんか?
見どころそれぞれを回るにはレンタカーでもないと少々不便。観光スポットが文字通りドナウ河を挟んで点在してるのです。
ツアー嫌いな小人ですが、ここばかりはツアーをおすすめします。
見学するのはメルク修道院だけで、後はデュルンシュタインの街散策だけのようですが、10月までならドナウ河クルーズでランチがついてるツアーや、ワインテイスティングツアーもあるようです。
そもそもヴァッハウ渓谷一帯の景色がみどころの一つのようなものなので、十分楽しめると思います。
真夏ほど混まない秋なら雰囲気も満点。滞在を延ばしても行く価値がある、別世界の1日が過ごせますよ!
グーグルでいろいろ出て来るので、ぜひ検索してみてくださいね。
例えば▶️トラベルコ・ヴァッハウ渓谷ツアー比較
🍇モスト、シュトゥルム ・Most, Sturm
発酵を始めたワイン用ぶどうジュースが「モストMost」、少し発酵が進んだものが「シュトゥルムSturm」。
刻一刻と発酵を続けているので、発酵過程で発生する炭酸が溜まって瓶が爆発しないよう、栓の代わりにアルミホイルで蓋をして出荷されます。
シーズン初めのシュトゥルムは甘くて僅かな炭酸分があり、アルコール分も4%程度ですが、日が経つにつれて甘みが減り、アルコール分も11%くらいまで上がっていきます。
ジュースからワインへ変わっていく様子を舌で体験できる、ワイン産地ならではの楽しみです。
レストランやカフェで季節のおすすめとして出ていて、赤と白があります。是非飲み比べてみてください。
こちらの記事にも書いてます▶️中部ヨーロッパの夏休み「8月のウィーン/オーストリア」土地っ子の過ごし方・居住者のための注意事項、旅行者へのおすすめ!
🍇ホイリゲ ・Heurige
ガイドブックにも載っていて、しばしばツアーコースにも含まれてるホイリゲはウィーン観光のメインスポットの一つです。
ワイン農家が自家製の新ワインを飲ませるために敷地内に設けた「店」がホイリゲの始まりで、昔はメニューにはワイン(とシーズン中ならシュトゥルム)しか無く、食事も客が持参するのが習慣でした。
ワインというとおしゃれでかしこまったイメージがありますが、ホイリゲは気のおけない砕けたワイン居酒屋。
最近では色々なスタイルのホイリゲがありますが、本来のホイリゲは庭や建物の一部にベンチとテーブルを並べた簡素なゲストスペースで、ワインは給仕されるものの食べ物はセルフサービスでビュッフェで買うというスタイル。
値段も手頃で、知人や友達と大勢でわいわい気軽に集まれる場所として土地っ子にも愛されています。
様々なワイナリーの銘酒がずらっと揃い、それぞれをじっくり料理とともに楽しむための店とは違いますが(そういうホイリゲも無きにしも非ずですが)、昔から日常的にワインが楽しまれてきた様子が垣間見れ、グルメなワイン愛好家でも楽しめるのではないでしょうか。
食事をするために行くのなら、ガイドブックやトリップアドバイサーで下調べを。
どちらかというとビールに合いそうな肉料理がメインで、チーズやハム、ソーセージなどの冷たいものだけのところもあれば、ローストポークやメンチカツなどの暖かい料理があったり、普通のレストランと変わらない様々な料理があるところなど、店によって違います。
本来ホイリゲにはビールが無いものでしたが、最近はあるところもあります。
例えばここに数件紹介されています▶️ウィーン観光局・ホイリゲ
🍇かぼちゃ料理とかぼちゃの種油 ・Kürbis und Kürbiskernöl
オーストリアでも秋といえばかぼちゃが旬。
日本のような甘さの栗かぼちゃはありませんが、違った種類のかぼちゃが色々あり、レストランにもポタージュやシュトゥルーデルなどのかぼちゃ料理が並びます。
ちなみにシュワルツネッガー氏の故郷、オーストリア・シュタイヤーマルク州はかぼちゃの産地。
お土産に是非おすすめしたいのは、かぼちゃの種やかぼちゃ種油で、どこのスーパーでも年中売っています。
種はおつまみにも、サラダのトッピングにも美味しいですが、種油は香ばしい香りがしてビタミンEがとても豊富。
かぼちゃのポタージュのトッピングにされる事も多いですが、フライドチキンの乗ったサラダにかかっているのもオーストリア風。とても美味しいオイルなので、是非どうぞ。
かぼちゃ種油 Kürbiskernöl |
🍇カンタレーロ茸・Eierschwammerl
オーストリアでアイアーシュヴァンマルEierschwammerl、ドイツでプフェッファーリンゲPfefferlingeと呼ばれる黄色いきのこ。
優しい香りとちょっとスパイシーな味で大人気。週末に森へ行って集めてくる人も沢山います。
レストランでも野生の物の事が多く、どこのお店でもしばらくの間「アイアーシュヴァンマルグーラッシュEierschwammerlgulasch」というシチュー、リゾット、ソテー、パスタなどでおすすめメニューに登場します。
🍇仔牛のレバー・Kalbsleber
特別秋が旬というわけではないですが、仔牛のレバー。
ステーキのように焼いて、赤タマネギと赤ワインのソースが乗ってたり。
ちょっとこってりしてる料理法の事が多いからでしょうか、秋に人気が出ます。
オーストリアは秋と冬が赤ワインのシーズンなのです。
小人はモツ全般が苦手ですが、仔牛のレバーはレバーの中でも一番美味しいとの事。生産数が少なめなのでどこの店でもある訳では無いですが、見かけたらお好きな方は是非どうぞ。
ミドルボディから重い目の赤ワインによく合いますよ。
では、また!
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