ヨーロッパの大型コミコン、ウィーン郊外のAniNiteに行ってきました。その➀乗馬場にキャンプ、三味線演奏ありの不思議なコミコン

ウィーンのコミコン・アニナイト

こんにちは、小人です。

去る8月最後の週末29日から31まで、ウィーン郊外で行われたコミコンに行ってきました。

昔は漫画が大好きだった小人ですが、ヨーロッパに島流しになって以来縁が遠くなり、この●十年の作品は知らない…(。í _ ì。)
コミコン行ったこともありません。
同人誌を売ってたり、コスプレイヤーが集うといふ「コミケ」とどう違うのか??コミケも行った事ないですけれど、コミコンはもっと想像がつきません。

しかし、あったんですよ。ヨーロッパにも。
しかも何年も前から。
ヨーロッパの中でも世界の流行に疎いオーストリアですが、日本のアニメや漫画が広まってるらしいのはきづいてましたが、イベントも沢山あったんです。

初めて行ってみましたので、ルポしたいと思います。
その➀はイベント情報とアクセスです。

ヨーロッパのコミコン、ウィーン郊外のAniNiteに行ってきました。その➀乗馬場にキャンプ、三味線演奏ありの不思議なコミコン

ドイツ語圏最大のコミコン、アニナイトAniNite


アニナイトは毎年一回、ウィーンで行われるアニメ・漫画・ビデオゲームのコンベンション。ドイツ・オーストリア・スイスのドイツ語圏でも最大のコンベンションの一つだそうです。

主催はオーストリアのマンガクラブとアニメクラブをまとめる「オーストリア日本青少年文化協会・AniManga」というウィーンのNPO協会。ボランティアのスタッフと仲間たちが「ファンが作るファンのためのイベント」としてアニナイトを実行しているそうです。

「日本(青少年)文化」というだけに、コミコンでも日本文化紹介的なプログラムもありました。

▶️アニナイトのウェブサイト(ドイツ語)

発端となったのは2001年に催された、閉店した飲食店を会場にオールナイトでアニメを観る会。70名の知人友人が集まった小さなイベントだったそうです。
瞬く間にオーストリアの「オタク」達に噂が広まり、翌年にはアニメ上映に加えてコンピューターゲームファンのゾーンも設け、アニメ上映と日本式朝食を出したとか。
以来毎年参加者が大幅に増え、2013年に1万人を突破。今年2019年の動員数は24.000人を超えたそう。日本に比べたら大した数ではないかもですが、人口も少ない小さなオーストリアではかなり大型イベントです。
ザルツブルグやグラーツなどの地方からはもちろん、チェコやスロバキア、ドイツなどからも沢山の若者が訪れていました。

コミコンAniNite責任者ゴールドフインガー氏
責任者のミヒャエル・ゴールドフィンガー氏

入場料とキャンプ場


サイトから購入できる前売りでは1日フリーパスが€ 22(約2600円)。3日間フリーパスは€ 41(約4900円)。当日券は数ユーロ割高です。

やはり事前購入が必要な8枚限定のゴールドチケットは€ 149(約17.800円)。
3日間フリーパスはもちろん、特別XXLマーチャンダイズパック、各プログラムの優待が色々用意されています。
メインステージのVIPボックス席(ドリンク込み)、メイドカフェと喫茶室の予約席、ワークショップや講演会の予約席、アフターパーティー入場料、さらに顔写真入りの特製入場パスを作ってくれます。

緑多い郊外の会場の敷地内でキャンプも可能。
4泊5日でキャラバンスペースが€ 100、テントスペース€ 50。
友達とコミコンに行ってキャンプなんて、すごく楽しそうですね。

プログラムぎっしり、日本からのゲストも!

ステージでコスプレ少女達が歌い踊ってました
サイトを見て驚き。3日間隅から隅までイベントがぎっしりでした(@@;)。

📌ノンストップアニメ上映
📌コスプレショー
📌コスプレコンテスト
📌チャリティオークション
📌イラスト&工作ゾーン
📌囲碁・麻雀ゾーン
📌福引会
📌三味線、和太鼓演奏
📌本・フィギュア・コスプレグッズ他交換販売会
📌ポケモンイベント(コレクティングカードゲーム、トーナメント、ビデオゲーム)
📌遊戯王TCG
📌スターウォーズ・タトゥーンロケ地体験
📌子供向けポニー乗馬

🎨アーティスト・アレイ

☕️メイド喫茶
🍵ティーハウス

🔆日本からスペシャルゲスト🔆
IronAttack! (アニナイトのサイトによると「日本で人気最大のオタクバンド」とのこと)
フィギュア原型師・宮川武さん

遊戯王…かな?
🖍ワークショップと講演会✂️
✂️コスプレの始め方
✂️フィギュア撮影のしかた
✂️撮影背景の知識
✂️プロジェクトマネージメントの初歩
✂️あみぐるみ
✂️デジタルイラスト
✂️特撮メイク
✂️日本旅行の手引き
✂️初心者日本語会話
✂️アニメ鑑賞のための日本語教室
✂️「オタク」のための日本旅行の観光スポット
✂️プロップ作り

この他、9種のフードトラックで焼きそば、ベトナム料理やタコス、コーヒー、アイスクリーム他、色々な食べ物屋飲み物がありました。

詳しくはこちらから▶️アニナイト・プログラム(ドイツ語)

スタッフは全員ボランティア


なんとスタッフはボランティアです。
会場整備、セキュリティ、スペシャルゲストのお世話 …。
全て無償のボランティア。

サイトやFBで募集したスタッフが、飲食と入場無料を条件に6日間頑張ったとか。
本当にお疲れ様でした!

アクセスは車かシャトルバス


毎年ウィーン市内で開催されてたアニナイトですが、今年初めて郊外の会場になりました。

ウィーンから南へ車で30分強の小さな村「エブライヒスドルフEbreichsdorf」。
鉄道も通ってますが、今年は最寄りの駅が工事中で、公共の交通手段がありません。アクセスは車かアニナイトが用意した専用シャトルバスです。

アニナイトシャトルバス時刻表
シャトルバス時刻表。赤字の時間は2台発着。
バスの時刻表を見ると、それなりに頻繁に運行するみたいですが。
なんとも不便なところで若者のイベントって…客足大丈夫?(゚〜゚;)

バスの発着はウィーン中央駅発着で、参加者には無料です。

AniNiteShuttle Bus 乗り場
右のバスは観光バスです。

乗り場自体はエアポートバスや観光バスが発着する駅裏のバスターミナルで、大体は分かるんですが…

「アニナイトシャトルバス」みたいな表示がある訳ではないんですよね。いやはやヨーロッパらしい。

つまり、それらしいところを探してー(^口^;)


列には絶対ならない
絶対列にはならん。
初日は来てるバスがあったので聞いたら当たりだったので乗りましたが、その後はその辺の観光バスのスタッフさんに聞いて、あたりをつけて待ちました。(^^;)

コスプレ姉さんたち
コスプレ姉さんたち
あれよという間に人が増え、AniNiteの入場券を首から下げてたり、コスプレ的な格好の人なので、すぐお仲間だと分かります。近くにいれば乗り逸れることはないでしょう。

しかし絶対一列になって並んだりしないのがヨーロッパ。
もちろん、先に来てた人優先なんてのはありません。
皆それぞれ好き勝手に、見事に順番を崩して集まってるだけ。
で、バスが着いたら我先にと群がるのですよ。(^▽^;)

シャトルバス
シャトルバス着いた!
バスの窓には「AniNite」と書いたA4版の紙が入ってました。
近くにいないと分からない大きさですよ…。(^^;)

写真は下り客を下ろして一度乗り場を離れるシャトルバス。上り客が乗らないように、行き先の紙抜いてます。



立ち席もあるようなバスが来るのかと思ってたんですが、普通の観光バスですね。
高速を通るので着席でないとダメなのかも。

あっという間に満席になりました。



ステップに隠れてる人がいます。
シートが無いと乗せてくれないからですね。次は1時間後、確かに待ちたくないし。

しかしこの定員でこの本数で足りるのかしら??
(…という疑問は、後に散々苦しめられる形で答えが得られます。)

田舎でテンション上がります。久しぶりの景色♫
乗馬レーンが…。
到着です。
バス降りました。良いお天気。
景色良いわぁ。でも、会場ってどこぞ?
久々に大きな空、芝の香り。テンション上がります。
いやあ良い会場だなあ。ところで、会場ってどこよ?

おお、あれか。
アニナイト会場、マグナ・ラチーノ
コミコンの会場がこれかいね。
正面には広野が広がる…。


今年の会場は郊外の乗馬パークMagna Racino!


実はこの会場、「マグナ・ラチーノMagna Racino」と言いまして、乗馬スポーツ場なのです。
普通に乗馬を楽しんだり、トーナメントやアスコットも行われます。
レーンでは乗馬中の人も見かけたし、建物の反対側にはレースコースもありました。客席も並ぶ立派なのが。

さて、入り口。
手前では武器持ち込みのチェックポイントがありました。
基本武器を持ち歩くのは許されてないし、狩猟免許でもなければ銃器も買えない国ですが、コスプレで武器っぽいもの持って入る人もいるからでしょうか。

会場入り口

コスプレをしてる人もちらほら。
最近のアニメや漫画をよく知らない小人には、単なる仮装なのか、何かのキャラなのかよく分かりませんが、ゲーム系のコスプレイヤーもいたようです。
入り口前
入り口ホールも立派です
長くなるので一度ここで切ります。

第二編はこちらからどうぞ
▶️その② 異例のイベント会場は乗馬場!おまけ:コスプレイヤー写真集



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