スーパーで冒険・正体不明のトルコ食品「タヒン・ヘルヴァ」は素朴で優しい味の超栄養食で朝食にもおすすめ!

タヒン・ヘルヴァ



こんにちは、小人です。

先日スーパーに行った時、冒険してみました。

正体不明の食材「タヒン・ヘルヴァ」を買ってみた。


知らない国の食材にはどちらかというと慎重派な小人です。
しかし最近、トルコの食文化にはどことなく日本の食文化に近いものがあるような気がして来たのです。
とは言っても、「胡麻が好まれるらしい」程度の事で、日本の皆さんは「はあ?胡麻?」と思われましょうが、オーストリア料理のルーツはドイツ、イタリア、ハンガリーなどで、胡麻の出番がありません。
ですから、「胡麻が普通!」てだけで、小人には嬉しいのです。

60年代の経済全盛期から70年代のオイルショック頃まで、労働力確保のためにトルコから多数の労働者を募集して以来、オーストリアにはたくさんのトルコ人が住んでいます。
トルコ系のパン屋さんや食材店も沢山ありますが、なんとなーく入りにくい気がして、あまり行きませんが、この数年でしょうか。スーパーマーケットに「外国食材」のコーナーがあるのです。

タイ産の麺、インド系のチャトニー、日本食材としてはお醤油、海苔、お寿司用のお米などが少々ある「アジア食材」コーナーと、そしてもう少し大きめなのがトルコなどの「バルカン食材」です。
お米と一緒に炊く小さなヌードルや、パイ生地、豆、それとお菓子などがあります。
専門店だとその国の人達が対象なだけに色々あり過ぎますが、スーパーなら本当に代表的な数品だけだし、味覚的にも他の国の人になじみやすいものを揃えるでしょうから、少し安心ですね。


タヒン・ヘルヴァ

クッキー的な物を試したいな、と思って、気になったのがこちら。

タヒン・ヘルヴァ。


パッケージ的にはお菓子に見えますが、ちょっと自信無い。(^▽^;)
でも「TAHIN」の文字には見覚えがあります。
数年前発見して小躍りした胡麻ペーストに書いてあるから、胡麻系に違いない。
でもクッキー??かなあ??
重さと触った感じは近いんですが、中で動く気配が無いです。

まさかチーズではあるまいな。
小人は山羊のチーズが大の苦手です。
何度お豆腐である事を期待して買った事か。(T△T)

(真っ白な真四角のものが液体に浸かって売られてる様子はお豆腐にそっくりなのです。)


以前、会社のスタッフがお土産にくれたこのポテトチップス

ポテチに関しては変わり味が好きなんですが、開けて食べて仰天。

だって、これ。。(T△T)



チーズはチーズでも、山羊チーズ味じゃんかよ。(T△T)

悲しいほど見事に山羊チーズ味を再現した、山羊チーズ味。

好きな人には嬉しいでしょうが、小人には殺戮のアイテムです。


同じような絵が描いてあるじゃん。。。





ハルヴァ成分表あくまで「冒険」なのであまり調べたく無いですが、山羊チーズだったら絶対にアウト。
裏にドイツ語の材料ラベルがあったので、これくらいは見ても良いでしょう。

虫眼鏡ないと読めない細かさですが、「バニラ味ハルヴァ」と書いてあって、原材料に「砂糖」とあるのがボケながらも見えました。
その「ハルヴァ」が分からないんだから、結局イメージ出来ないですが、砂糖が入ってればお菓子でしょう。多分。


ハルヴァの中身

開けてみました。


クッキー。。。を期待してましたが、この流し入れました的な様子。
クッキーの塊。。。。
てのは多分無いだろうな。。。

ハルヴァ切ってみる



とりあえず切ってみることに。

手応えは「さくっ」という感じで、抵抗はあまりありません。


ハルヴァスライス




取り出すとこんな感じで、ペーストを固めたみたいな。
そっとしないと崩れます。






香りは確かに胡麻とバニラ。自然な程度の香りです。
食べてみると、口の中でほろほろ崩れ、干菓子みたいな感じ。
味的にはあまり胡麻!胡麻!してなくて、胡麻と言われたらそうかなあ、程度。わずかに苦味?渋み?があります。
トルコ菓子といえばむちゃくちゃ甘いのが多いですが、こちらはさっぱりした甘味素朴な味です。
ばくばく何切れも食べたら、多分かなり甘いと思いますが。


もしかしてこれってこのまま食べるものではなく、「食べ方」があるのでは?
と思って、ここで初めて検索してみました。
結構色々出て来ました。知る人ぞ知るものなのかも?

ハルヴァ の正体は、穀物やゴマを油脂で固めたもの


基本知識はやはりウィキ。↓
ウィキペディア「ハルヴァ」

穀物やゴマを油脂で固めたもので、中近東各国からインド、バングラデッシュまで沢山の国の伝統菓子らしいです。
それぞれお国色豊かな材料で作られ、冠婚葬祭に出されたりするとか。

イランには法事用にサフランのハルヴァがあるとか。
サフランと薔薇のアイスクリームなんていう、お伽話みたいなものがあるイラン、美味しそうだなあ〜。


検索してるとオリエントな夢が広がりますが、目前のハルヴァに戻ります。

このまま食べることもあるようですが、スライスにしてパンに乗せ、トーストにするスプレッド的な食べ方がとても一般的だとか。
ちょっとクリーミーになって美味しいとか。ほうほう。

で、焼いてみました。


ハルヴァトースト「クリーミー」とまではいかない気もしますが、お砂糖と油脂が溶けた分、そのまま食べるのに比べたらクリーミーと言えるかも。(なんのこっちゃ)
ちょっとザラザラした食感に、ほのかな甘さと、少し焦がした香ばしさ



結論。素朴で優しい懐かしい美味しさ。

懐かしいような味と香りのハルヴァは、そのままでお茶請けにもなりそう。ホッとする味です。
「お菓子!」という華やかな主張は無く、日常に自然に食べれそう。トーストとして朝食にしても、飽きのこない美味しさと思います。
ピスタチオだのチョコレート味もあるようだし、メーカーによってもちょっと違った味がするかも知れませんね。

注目すべき点は栄養価です。

この製品の場合、胡麻ペーストが57%。
胡麻の栄養といえば既に言わずとも有名。
良質な脂質と蛋白質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、そしてポリフェノールの宝庫。ビタミンEはもちろん、セサミンやゴマリグナン等、高い抗酸化作用のある成分は、アンチエイジングのトピックで良く聞きますね。
それも、ペーストですから、栄養吸収が抜群に良いわけです。

試しに世間で好まれている某有名ヘーゼルナッツとチョコレートのスプレッドと比べてみますと。

ハルヴァ

脂質 35.6g(うち飽和脂肪酸8.5g
炭水化物 38,8g(うち糖分38,8g
繊維質  5,5g
蛋白質 14,1g
カロリー 100gにつき543kcal

某有名ヘーゼルナッツスプレッド

脂質 30,9g(うち飽和脂肪酸10.6g
炭水化物 57,5g(うち糖分56,3g
繊維質  表示無し
蛋白質 6,3g
カロリー 100gにつき539kcal

カロリーは大して違わないのに、飽和脂肪酸の量、炭水化物内の砂糖の量、蛋白質の量が全然違います。
お菓子そのものの栄養価のヘーゼルナッツスプレッドに比べ、ハルヴァの栄養はきちんとした「食品」ではないですか!
繊維質だって含まれてるさすがスーパーフード、胡麻!

ただ甘いだけのスプレッドに比べたら、健康的価値が全然優れています。

これから甘いパン食べたくなったら、これにしようと思いまっす!

同じものは見つからなかったですが、アマゾンさんと楽天でチュニジア製の物を見つけました。
プレーンだけどベルガモットが入ってるようで、香りが良さそうです。
商品によって栄養価も少々違うかと思いますが、ぜひ試してみてくださいね。




では!

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