こんにちは、小人です。
いつの間にかもう大晦日。
皆様はもう大掃除も終えた頃でしょうか。
小人は…まだ何もしていませんm(;∇;)m
今年は多少の片付けで済ます予定。
大晦日もお正月も、いつも変わらぬ日になるかも。
今日のお題は
ヨーロッパ・ウィーンの暮れと年越し
です。ウィーンの年末
クリスマスから大晦日まで、街は眠ったように静か。
ヨーロッパはクリスマスが帰省シーズン。
12月24日〜26日のクリスマス祭日は皆実家に帰り、親戚一同集まって家族で過ごしますが、同時にクリスマス休暇です。
学校も、多くの職場も約2週間のお休み。
皆さんそのまま里帰りを楽しんだり、もしくはスキー旅行に出かけたりするので、留守が多いのです。
どこでも大混雑だったクリスマスまでが嘘だったかのように、パタリと静まり返ってまるで別世界。
一年でもっとも静かな数日です。
ヨーロッパの大晦日はとにかく騒げ!
クリスマスやイースターのような宗教的な祭日なら、伝統文化を感じる厳かさがあり、思想的なもの、内観的なものも感じますが、新生児イエス様がスヤスヤお休みの暮れ正月。
キリスト教的には特別な意味はありませんよね。
それなら深いことは考えずに、俗世を祝おう!
神様抜きで心ゆくまで羽目を外そう!
つまり、酒です。
ごちそうです。
大声です。
肉林…はあるか知りませんが、ある人はあるのかも?(^^;)
家族で集って食事後ミサに行くような、静かで親密で皆さん心向きのクリスマスの静けさと違い、大晦日は馬鹿騒ぎ。
友達と団体で集まって食えやや飲めやでワイワイガヤガヤ、その後は天下の公道と広場で花火だ酒だ。
俗世の祝いなら楽しんだもん勝ち!
飲んで騒ぐぞ!
倒れるまで飲めや!
そんな感じです。
ウィーンの大晦日
クリスマス以降静かだった街が俄かに活気づく大晦日。
大掃除の習慣は無いのでのんびりですが、午前中お店が開いてるうちに買い出しを済ませるくらいでしょうか。
友達と予定を確認しあって、晩のパーティーの準備です。
午後になると、気の早い人が癇癪玉を投げる音があちこちで響き始めます。
ウィーン市のイベント
ウィーン市のサイトから/Wiener Silvester |
大晦日シティマラソン
大晦日の11時から13時まで、中心街で行われるマラソン大会。
リンクシュトラーセと呼ばれる環状道路は通行止めになり、5000人以上が参加するそうです。
Silveterpfadシルベスタープファード
毎年開催される大晦日のメインイベントがこれ。
ウィーンに来た事のある人なら誰もが訪れる市内のメインスポット、シュテファン寺院・ケルントナー通り・国会議事堂・プラーター公園などのあちこちでウィーン市主催の大イベントです。
14時から夜中2時までの12時間、飲食店の出店やライブステージは勿論、記念金貨販売からダンス講習まで、プログラムは各種多様。
ピークは真夜中の市庁舎広場の花火やシュテファン寺院前のワルツでしょうか。
晩になるとこれのために環状道路の一部がもう一度通行止になり、遅くなるにつれて混み合う歩行者天国になります。
ウィーンの人混みなんて、東京に比べたら大したものでは無いですが、この時だけは別。
とにかく「外」で祝うのが大晦日なのです。
しかし。
混雑の上、お酒が回ってる人も多いので色々と要注意。
スリは勿論、怪我にも気をつけたほうがいいです。
遅くなるにつれて正気でない人(←!)も増えますから、現地人の親でも子供に行かないよう指導する人がいるくらいなんですよ。
大晦日のウィーンの写真方は、例えば観光局のサイトでどうぞ。
▶️ウィーン市の大晦日
自宅組の大晦日
街の騒ぎが苦手な人は、街外れの高台に避難して夜空の下でひっそり乾杯したり、友達同士で家で集まってパーティーをする人も少なくありません。
料理もお酒もみんなで分担すれば手軽だし、好きな音楽がかけられますよね。
何も特別なことはせず、早く寝てしまう人も結構います。
お向かいの家、パーティーの人影が。 |
真夜中が近づく頃、住宅街の戸口には人影がちらほら出現。
時計を眺めながら新年の瞬間に備えます。
そして0時。
どーん |
ぱぱーん |
街中に凄い音が響き渡り、花火と爆竹の大連発です。
さあ、スパークリングワインで乾杯!
0時きっかりにラジオからウィンナーワルツ「青き美しきドナウ」が流れ、そばにいる人と一曲踊ります。
これから大騒ぎの本番です。
朝まで呑むのです!!
倒れるまで呑むのです!!
煙が立ち込めて、戦場みたい。。。( ꒪⌓꒪) |
大晦日はちょっと問題も
実は小人、この大晦日が大の苦手です。(。í _ ì。)
大きな音が苦手な上、皆がお酒を呑みまくるのも苦手。
響き渡る爆音に猫達が心配でなりません。
家の奥に隠れて騒動が去るのを待ちたい派。
0時のワルツだけは好きです。すごくウィーンらしい。\(^O^)/
実は年々、あまりの騒ぎにうんざりという人も増えてきてます。
何しろ街中が「吐くまで呑め!」モード。
早くから呑み始めてすっかり出来上がっている人も多く、中心街では喧嘩騒ぎが絶えないし、道端に転がってる人も。
人混みを見に行く人は、スリと怪我に要注意です。
爆竹も毎年問題になります。
知らない人に向かって至近距離でパーン‼️と鳴らしたり、人や動物に怪我をさせる事も珍しくありません。
数日前から試す音が聞こえてきますが、大晦日の中心街では夕方から鳴らし始め、用事があって出かける人には迷惑そのもの。
真夜中の花火と爆竹の騒音も馬鹿になりません。
寒い国なので密封性の高い窓が一般的ですが、それでもかなりすごい音。
小さい子がいる家や、犬猫を飼ってる家では、怯えきった様子に心が痛みます。
犬猫には数日前から安定剤を与える人もいます。
ソファの下に隠れちゃうにょ(;へ:) |
朝方、やっと静かになる街。
いつもは早起きのウィーンも、元旦ばかりはゆっくり。
早寝組がニューイヤーコンサートを見たり、新年ブランチに出かける頃、パーティー組は寝付いた頃かもしれません。
元旦の街には花火の残骸散らばり、空気は火薬の匂いが満ちています。
割れた酒瓶や、嘔吐の跡。
道路の清掃は市の清掃局がしますが、大晦日の後片付けは大変なのでしょう。
新年の数日、あちこちに爆竹が残っているのが見られます。
オーストリアとドイツの大晦日の習慣
一番の習慣はのみ倒れとして。((´^ω^))ゥ,、ゥ,、
その他の習慣をふたつご紹介しますね。
新年のお守りマスコット
年最後の数日、街角に簡易なテーブルの出店で出回るのが、新年のお守り。
1センチくらいの小さなフィギュアから、大きめのぬいぐるみ、チョコレートだったり、マジパンで出来たフィギュアもあります。
良く見ると、てんとう虫、煙突掃除夫、豚、四つ葉のクローバー、キノコ、馬鉄、シャンペンボトルなどの形をしています。
これらは新年のラッキーシンボルで、仲間や家族、知人友人など、周りの人に贈る「バラマキプレゼント」。
よく、オフィスの机やスーパーのキャッシャー、郵便局や銀行のカウンターなどに置いてあるのを見かけますが、そう、それです。
沢山の人に配れるよう、大箱で買っても大した金額でないくらい小さなものですが、仲間なに貰うとちょっと嬉しく、和みます。( ^^)人(^^ )
鉛占い ブライギーセンBleigießen
大晦日のディナーや宴会で楽しまれるのが「鉛占い」です。
鉛の塊を小さなフライパンみたいな匙に乗せ、ろうそくの火で炙り、液体化したら冷水に投げ込みます。
冷えて固まった鉛の形が何に似てるかで新年の運勢を占うというもの。
何に似てるって言われても、かなり抽象的な形で固まるので、想像力が必要ですが。(^^;)
これ、ローマ時代からあったという古い習慣だそうですが、実は2018年から禁止になってしまったのです。
EUの化学物質規制が、一般に販売される商品に含まれる鉛の限界値を新設定したのが理由で、鉛の塊のこれは当然アウト。
まあ、確かに体に良いものでないのはないですよね。
代用品として、錫もしくはロウの占いセットが売られるようになりました。
小人の年越し
小人の理想の大晦日は、大掃除を済ませてゆっくり静かに迎える新年。
子供の頃みたいに「ゆく年くる年」を見て、除夜の鐘を聞きたいなあ。
しかし例年、仕事に駆り出されます。祭日週末無関係の職種です。(;へ:)
でも今年はお仕事はお休み!\(^O^)/
ですが、あれこれやる気とエネルギーが足りません。(。í _ ì。)
いつもならクリスマスあたりから仕事の合間に掃除に没頭するんですが、今年は…何もしてないぢゃん。
(/TДT)/・・・・
まあいいや。
とりあえずゴミを出し、ベッドリネンを取り替えて、気の向くところをちまちまお掃除することにします。
木の家具や物品にワックスをかけようと思っていて、これは実は楽しみです。
「磨く」のって大好きです。
願わくば、今年の花火が静かで済むことを…。
皆様、いい年お迎えくださいね。
では!
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